只見川のほとりに咲く葛の花。 きれいだな~。 秋の七草。
ここは新潟県と福島県の県境。
福島県側の金山町。
7月末、只見川が氾濫し激甚災害となった場所。
8月19日 再び羽生市社会福祉協議会の災害救援隊に加わった。
水害があったのも、激甚災害なのも知ってたけど、来て見て 改めて唖然とする。
山は削られ 木は根こそぎ倒され、
川辺には大量の泥が堆積し、
3週間近く経っているのに 水は黄土色に濁っている。
只見線の鉄橋は押し流され、 線路は宙を走っていたり、 垂れ下がっていたり...。
その日の現場は 男性陣は畑に被った 泥をよける作業。
女性陣は 物置きの洗浄。
男性陣は ドロドロかつすごくキツそうなお仕事。
女性陣の現場である物置きは 前日に羽生市役所チームが
30センチ位堆積していた 泥を掻き出し、その仕上げ作業。
けっこう広い 木造物置き
泥出しは男性10人で丸1日を要したそうだ。
壁や床を洗い流し、泥がこびりついた中の荷物も洗う。 荷物の一部には、 ハンマー、しゃっくる、レンチ、バール、トーチ、ガスメーター...
遠路はるばる来て工具のお世話するとは不思議なご縁ね。
泥んこまみれな男性陣に比べて 楽そうな仕事だけど、 意外と疲れました(^w^)
一軒のお宅の庭先に 水場をお借りしていたのだが、
そのお宅でもひたすら、家財道具を洗ってらっしゃるのをみかけた。
居る時だけ頑張ればいい 私たちとは違うんだよなぁ、と
石巻の帰りの気持ちが よみがえった。
作業が終わりボランティアセンターに戻ると、
センターでは キュウリの漬け物やら ブドウ、スイカがふるまわれ、
羽生チームもウキウキ(^w^)
キュウリの漬け物が むちゃくちゃうまかった(^O^)
帰路につく私たちのバスに、センターの方々が
並んで笑顔で手を振ってくださいました。
すると、 こちらバスの中では
「は~いみなさん!!満面の笑顔で手を振りましょう♪ 羽生のイメージアップですよ~。」
私も笑顔で手を振ってみた\(^ー^)/
大変な事を大変と言わない。
笑顔とユーモアを忘れない。
ボランティアは いろんなことを教えてくれる。
バスは只見川の支流の国民保養センター≪せせらぎ荘≫の温泉に立ち寄った。
川は平和そのもの。
美しい清流に虫の声。数分の距離にあった 只見川の様相とは まるで違う。
人間が生きる希望を見失いかけるほどの災害でも、
自然にとってはくしゃみ程度なのだろう。
私は今まで、自然の美しさ、偉大さ、恩恵などしか見てこなかった。
しかし 震災も水害も、 自然は生み出すだけの存在ではない。
破壊、 再生することで、 浄化でもしているのだろうか?
破壊されても再生し その場で生きようとする人間も自然の一部なのだ。
わたしも 微力ながら再生する人間の一人になりたい。
もうひとつ、 2度目のボランティアで、自覚したのは、
わたしいつの間にか 団体行動嫌いを克服しているな。
なんというか、いい意味で他人に合わせなくなった。
団体行動って協調性が必要なんだと思って無理していたけど、
団体行動こそ逆に自主性と自己責任が必要なんだと気がついた。
またひとつオトナになったかな。
今更かよ!! (笑)