shonandai MY Galleryでの ≪MY duo 2012 石川 美奈子 古屋菜々≫ 展が終わって2週間。
終わってからも 山積みのやることに 追われています。今回も たくさん支えられ、 学び、 出会いました。
今日は<準備と作品コンセプト編>です。
追い込み期にはバイト仲間の「ここは任せて悔いなくやってこい」の言葉に甘え、
バイトを週4に減らし 工房に泊まりこんで制作時間を確保しました。
最後の方は 右手首が初の腱鞘炎。
もともと 手首が弱いことを自覚していたのでテーピングで予防しまくっていたのですが、
過労が予防の域を 超えてしまいました。 その痛みで 短い睡眠が妨げられるほどでした。
ハナがちゃんと 直ってて良かった~。
それでもハナにも できないことがあるから、手首を 湿布とサポーターで ガチガチに巻いて 作業を続けました。
更に時々、目の前に黒い影が 見えるという 奇妙な錯覚に陥っったのです。
影は、鉄の棒やら人やら様々に 姿を変えましたが、常に突発的に現れ 一瞬で消えちゃう。
一度は会社でドライバーと荷物の打ち合わせしてる最中に、
目の前の荷物からお盆サイズの 黒い円盤 滑り落ちてきてびっくりし 反射的にとびすさったけど、
ドライバーにはやはり何も見えていなくて、爆笑された~\(◎o◎)/!。
私ヤバいね~。と自覚しつつ何がともあれ
☆ 途中で倒れない程度に健康で、
☆ 交通事故を起こさない。
☆ バイトではノーミス。
その3つを最低条件にあとはどうでもよかろう。
今回やりたかったことは、ダマスカスと鉄の融合。
どちらも本当に まるで別の長所短所があり、それを知れば 知るほどに 自分の夢が見えてきた。
混ぜちゃえばいいんだ~(≧∇≦) というのが結論。
西洋のお城の門扉に憧れ 鍛冶屋になり。 ガウディ に出会い。 ダマスカス に出会い。
ジュエリーを作りながら ダマスカスの腕を磨き。 ダマスカスオブジェで 更にダマスカスを学んだ。
そして 15年での新たな出発です。
ジュエリーもその他も、今まで通り何も変わらないのですが、自分が何をしたい人間なのかを 理解しました。
この出発点もいつかは 経過点になるのですが...。
限られた時間の中で、 まだその見え始めたばかりの出発点を存分に 駆使する事はできませんでしたが、
それは、 未来への宿題。
そんな中で 生まれた作品を紹介します。
う~ん題名が相変わらず決まっていませんが、
《生命(いのち)の所有権》 といったところでしょうか。
人間は品種改良をしたり 思い通りに花を咲かせ、思い通りの果実を得ようと 植物を型にはめようとするが、
動植物そのものの命を 作り出す事もできないし、その命が絶える時 人には何もできない。ということを 表現したかった。
中央の動植物の象徴としての花のような物体は手前が若干フレームからはみ出していて、人に屈しない強さをあらわす。
生命と遺伝の象徴として 雌しべに、ダマスカスを配しました。
≪蕾(つぼみ)≫
実はこちらの方が、先に完成していました。
コンセプトは未知なる生命力で、やはり雌しべにダマスカス。
内部に未知なる模様を持つダマスカスに 生命の神秘を託しました。
これを作っていて ≪生命(いのち)の所有権≫ のコンセプトが生まれてきたのです。
天体ショーの流行りにも乗ってみました。 ≪陽のあたるトコロ≫
裏がネジになってるので三日月がぐるっと一周します。
あえて題名を月にしなかったのは、
signalシリーズのコンセプトである ≪内包されたsignalに耳を傾け、目を開こう≫ を継承しているからです。
副題は《ここに居るよ》といった感じですね~。
≪とんがり≫
とりあえず尖ってるから とんがり。一番人気でしたね。安さも人気の理由かな。
≪橋≫
川にかかる橋って晴れた日に水面のキラキラが橋の裏側に映るでしょ。それを表現してみました。
ダマスカス × 鉄のコラボはまだまだですが、ダマスカスオブジェは、素材と意図が合致してきました。
こちらがDMの ≪山と海の際(きわ)≫
海辺に行くと こんなカタチの岩が 波に洗われてるのを、各地で見る。
何万年か前は山だったのかしら? と思いまして、地層のように積層された、 ダマスカスで作ってみました。
≪途轍(とてつ)≫
途轍とは道理、筋道の意味。
エアハンマーで叩いた部分と 敢えて叩かない部分を作り、 火とエアハンマーが 素材に与えた力の≪途轍≫を表現した。
と、同時に途轍が無いと、お馴染の ≪とてつもない≫ という表現になる。
1層1層の鉄とニッケルの辿ってきた 道のりに とてつもないという 気持ちをこめた。
≪途轍2≫
素材に与えた火と力の途轍で、成形しているので削りは最低限に抑えています。
削り込めば模様がたくさん出ると思うけどね。
今日はこの辺で~
写真提供 《生命(いのち)の所有権》 花井さん ≪とんがり≫ 吉井さん ≪途轍2≫ 木本さん ありがとうございました。
でも、途轍君は誰が撮ってくださったのか失念。ごめんなさい。お心当たりの方いらっしゃいませんか?