物事何をするにも 思い立ったら吉日。
その吉日が 来るまでは、ヌボ~っと 過ごすのが私の常。
そして、一度開始すると、 シツコイのも私の性質。そんなナナ時間は 理解してもらえず、
子供の時から怒られたものだ。 今でも変わってないけどね~。
だから一人が好きなんだ。
さて、工房が一人工房になって 1年以上経った 今年4月、 思い立っちゃった!!
吉日到来!!
「工房の模様替えしよう☆」 ずーっと温めていた計画だけど、 お部屋の模様替えと 工房の模様替えは訳が違います。
重量物がたくさんあるので 率直に言えば 怖いのです(--〆)
万一、 一人で失敗してしまって、 挟まったり下敷きになったりしたら...?
しかし、思い立ってしまったのです。 吉日来たら 従うよりほかないのです。 まずは、フォークリフトを使って 工房を空にしていく。 フォークリフトに長爪装着して
1辺2メートル程のキューブ状の物置×2個
屑鉄用ゴミ箱
バネハンマー
そして穴あき定盤(作業台みたいな2.4m×1.2m高さ0.9m上の写真の大きなテーブルみたいな物)
ぜ~んぶ引っ張り出して
ようやく辿り着いた鉄板。今回の最大の目的☆
しかし (-o-;) この鉄板厄介な場所にありまして。 入れる時も苦労したけど 入れる時は二人だったし 出すことなんて考えてなかった。 柱と、 作り付けの棚の間で フォークリフトもホイスト(天井クレーン)も単純には利かない。手順としては 「棚ギリギリまでスライドさせ 柱を回避させてから フォークリフトで引っ張り出す」 だ。(フォークリフトによっては 爪が左右にスライドする物もあるが 今回のフォークリフトはスライドしない。)
鉄板の下に、 25ミリの下駄を履かせてあるのを 頼りにフォークリフトの爪を差し入れる。 25ミリの隙間では 分厚い長爪の先端しか入らない。 手前がちょびっとしか持ち上がるだけ、 その状態で 一気に上げると落ちる。
隙間に もう少し厚い下駄を入れる。 フォークリフトを少し前進させて、 もう少し持ち上げる。
更に分厚い下駄を入れつつ 鉄板全体が平らに持ち上がるように 下駄位置を移動させていく。
何度か繰り返し 全体が平らに持ち上がったところで、 70ミリの丸パイプを2本差し込む。(もっと太いパイプがあればいいのだが、重量に耐えられる肉厚パイプはこれだけだった。)
さてやってみましょう!!人類コロと梃子さえあれば ピラミッドの石だって動かせる☆
鉄板ぐらい いけるんじゃん?? なんとかなるさ!!
床の穴を利用してバールに力を加える。
グラッとパイプが回り、 ゴロっと元に戻る。 あっこれならイケる!!
バールでスライドさせつつ ストッパーを入れてく。
棚ギリギリまで 鉄板スライド成功\(^ー^)/
やれやれ 70ミリでも 長爪は浅くしか入りません 再び下駄を増やしていく。 フォークリフト侵入成功
棚、 柱、 背後のストーブと煙突 、材料に細心の注意を払いつつバック。 ギリギリです!!
鉄板持って旋回しようとするのだが、鉄板が重過ぎてタイヤが滑り 思い通りに旋回できないのね~。
デカい、重い、そんな要素達のせいですごく苦労する。ハナにぶつけたくないよ ( ̄○ ̄;) 脱出☆
フォークリフトに乗った事ある人はわかると思うけれど 持ち上げた時、 物の重量によって 「ふわっ」 と自分が浮き上がるのを感じる。 その度合いによって、車体に重量と相対的に荷物の重さを理解するし 重すぎる物では逆に後輪が浮く。 この鉄板様を持ち上げた気分は 「ギリギリだ!!嫌だ★」
床は鉄板か砂利。 鉄板はタイヤが滑るし 砂利は 空回りする。
重い荷物は上げ過ぎたら重心が 前に移りつんのめるように転倒するだろう ( ̄○ ̄;)
旋回し、ささやかだけど腹立たしい スロープをクリアし鉄板様 完全脱出!!!
このタイミングで コークス屋さんが コークスを持ってきてくださった。
馴染みのおじちゃんだけど、私のやってる事を見て、「えっ(◎o◎)」と絶句。「まさか一人じゃないよね?」
「いえいえ見るからに一人しか居ないじゃない!!」 「嘘だろ~これ全部一人で!!」
長身のおじちゃんはぐるりと辺りを見渡し、それから私に目を落として 「お見それ致しました!!」あっちなみにコークスは1トン大人買いね♪
若干滅入っていた所をおじちゃんの明るいトークに癒されました。
「とにかく気を付けるんだよ☆」と言い聞かされて バイバ~イ♪ ありがとうございました \(^‐^)
さて作業再開☆
定盤をほぼ以前の位置に設置。多分定盤の方が総重量はあると思うのだが、形状的に重心の位置が近く取り回しが楽。
それでも、きちんと置かないと後で気分が悪いから慎重に場所を選ぶ。試しに水平をみると全然水平じゃない(@_@)
諸事情でそこそこで諦める。
さてその手前にあの鉄板様を配置したいぞ。
再び鉄板を持ち上げるが 重い上に砂利に取られたのか、後輪が浮き上がってしまう。2.5トンのフォークリフトで後輪浮くってことはやっぱり2.5トン越えるのかな~。あとで重量計算してみたら1.7トンくらいだったから やはり形のせいで バランス悪いんだね~
鉄板置いたのはいいけど、後ろの機械達があるからフォークリフトの爪が抜けないやん。結局、ちょっとズラして置いて再び梃子とコロ。
位置を決めて~ 今度は水平を出したい。予想以上に工房の床が傾いてた。
転がす程度ならこのバールで足りたけど、水平出すには持ち上げなきゃならない。梃子ってさ、長ければ長い程楽だから、長くしてみたら、スペーサー入れるにも手が届かなくて。一人ってままならないね~。
必至に持ち上げて足を使ってスペーサー蹴り込んで(=゜-゜)(=。_。)
まっ気持ち水平かな。今思うと どうにかしてホイスト使えば良かったな(*^_^*)
<
完了!!!!
バネハンマー、ゴミ箱、倉庫を戻す
できた~!!!!
でもね喜びなんてなかったよ、
終わった瞬間無性に心細くなって、泣きたくなった。
思えば、一つ一つ怖かったし その感情を殺して 冷静に対処する努力してた。
でもね。道具と多少頭使えば いろんな事一人でできちゃうし、
私は 誰かが居ると甘えちゃうから、一人で努力して できる事はやればいいんだと思った。
≪できること≫ はね!!
でも世の中 フォークとホイストある個人工房ってないよね。 しかもこんな贅沢な 鉄板様や定番、 普通はありえないね。
タカショウさん感謝です。
あっ!!この模様替えで何が変わったかって?
一枚板の広い床ができたこと。 ホイスト可動範囲に鉄板が来た事で 一枚板の上で大きな物を制作できるようになったこと!!