とっくにあけちゃってますね。
昨年もお世話になりました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
思えば昨年はほとんどブログ書けなかったし。Webをいじれず申し訳ありません。
昨年を振り返ってみると、とにかく忙しかった (≧∇≦) 個展などしませんでしたが、作品もたくさん作りました。
作品は全てオーダーで、企業、海外や由緒正しき家柄に嫁いでいきました。なので世間に出る物はほとんどないかと。
そして、色んな事が降りかかった年でした。書けないこともありますが、良きも悪きもたくさんありました。
強烈だったのは旅先での交通事故。
こちらはあまり触れない事にしましょう。
とりあえず怪我人も出ませんでしたし、幸い私の愛車はさほど崩れませんでした。
でも弁護士さんにお世話になるという事態まで発展しました。それでも、奇跡的に正義は勝ちました。
ストレスは多大ではありましたが、弁護士さんと保険屋さんディーラーさんに心から感謝です。
その事故の責任が明確にならないうちになのか、そのせいなのか、私を襲った不運は左目の網膜剥離。
9月9日。
最初に症状を感じたのはこの日。工房に着いて仕事を始めようとしていて、
ふと左目の視界中央に半透明の油膜の輪っかが目の中を移動してるような違和感。コンタクトレンズの汚れ???
でもコンタクトレンズを洗っても見え方が変わらない。
「さっきコンタクト洗った時に見たステンレス製の水場の照り返しの残像かな〜?」しばらくしても残像が消えない。
そこで初めて眼そのもがおかしい(◎o◎)と気が付いた。 なんだろ〜???
2日間放置してみたけれど状況は変わらず。
というか最初は油の輪っかのように透けて見えていた影が不透明になりその部分が見えないみたい★
おかしいよね? これっておかしいよね?
9月12日
仕方なくいつもの町の眼科医へ。
医師に事情を話すと若干の重苦しい空気。
様々な検査をされる。
春の健康診断で1.0あった矯正視力は0.1。
視界中央が見えないのに視力計測用の太いフレームの眼鏡のせいで、左目の外周の視界ほとんどが黒いシミで覆われてしまうのだ。眼を動かして見える場所を探せと言われても、シミが大きすぎて無理。
眼圧など計る機械を覗いて下さいと言われても、中にある画像も基準線も見えずただ闇が広がってた。
更に方眼紙のような物を見せられて、見えない部分を鉛筆で囲んで下さいと言われる。
方眼紙の中央3分の2程が見えていないようだ。
症状に気が付いてから、異常とは感じていたけれど、こうして具体的に《見えていない》現実が突き付けられるのは嬉しくない。
更に何回も通ってた眼科なのに初めての検査室に通された。どうやら、その部屋は特殊な検査の場所であるようだ。
「ちょっとお待ち下さい。」と、しんと人気のない部屋で検査機材に囲まれているとなんだか不安感になってきた。
元来小心者で、すぐ冷静さを欠くタイプの人間だが、年齢とともにその弱さを制御する事ができるようになった。だから今回もずっと冷静で居たし。「最悪でも片目失明。死には至らない。死ななきゃたいていオッケー (≧∇≦)」と考えていたのだが...。
さてさて全ての検査が終わって緊張の医師の診断。
「中心性網脈絡症ですね。」
医師は模型を使って丁寧に説明してくださった。簡単に言うと眼が液漏れを起こして、網膜の間に液が溜まり、変形し綺麗な画像を投影できなくなるそうだ。
30代から40代の働き盛りの男性に多い病気。あ〜私って病気までオッサン化(笑)
原因は不明だがストレスとの関係が深い様子。過労も一因の可能性。
基本的に数ヶ月かかるが、自然治癒する病気 (バンザイ)。
が、症状に応じてレーザー治療や手術などがある。という概要。
(帰宅して改めて調べたがこの説明がわかりやすかった→http://www.skk-health.net/me/08/)
果たして私は?
「少し投薬で様子を見ましょう。場合によっては積極的治療のできる大きい病院を紹介します。
いいですか?まずは休息して下さい。
えっ?水泳?もちろんダメです。アナタの身体はもう既に疲れてるんです。運動どころじゃありませんよ。」
「これを見て見え方がかわったらすぐに来て下さい。」と方眼紙みたいな自己チェックシートを渡された。
わ〜い。わ〜い。治るんだってさ〜\(*^▽^*)/
さっきブルーになってたのをすっかり忘れてのほほんとした。
「今は忙しくて休めないけど、今日の水泳キャンセルして。無駄な動きは控えればいいのかな★自然治癒するってくらいだし☆」
薬をちゃんと飲みつつ。納品前の追い込みとバイトをこなす。
しかし、甘かった。
見えない部分で扇風機のような物がクルクル回りだした。気になる。
ちなみにこの頃には見えない部分は明るい場所ではいろんな色が混じったような感じに、暗い場所では黒くトンネルみたいになり視界に穴があいた。人と話していても、腹から上は見えない。
夜運転していて右目をつぶると、前の車の車体もセンターラインも見えなくなった。暗闇にテールランプだけが浮かび、ドーナツのようにぐるりと視界の端っこは見えた。
この見えない部分は目を閉じても目蓋の内側に赤紫色になって見え続け、腹立たしい。
眼って閉じてる時はOFFになっているのではないのね〜。眼球内部で起こっていることを見ているかのようだった。毛細血管みたいな物も見えた。
さらに扇風機みたいな物が何台もクルクルだ。
目を開けていようが、閉じていようが、眼の中のシミと扇風機が眼の異常を訴えきて、心が休まらない。
9月16日(発症から8日目)
扇風機が気になってしまって再び、眼科に行った。
「あれ?もう来たの」という反応をされながら、再び様々な検査。
見えない。
全然見えないや。
視力検査も視力検査の電光検査板(?)自体が見えない。従って測定不能。
またあの検査室で検査されて、医師には扇風機クルクルは大して重要な事ではなかったようだ。
「悪化していますね。
視力も落ちていますし、剥離範囲も広がっています。積極的治療が必要かもしれませんね。
紹介状を書きましょう。」
あ゛〜〜〜マジか〜 (>_<) ションボリ。
「とにかく。過労とストレスは避けて下さい。」
「あと3日です。今が一番大変な時期です。3日後の納品まで終わったらちゃんと休めます。」
医師は静かに頷いた。
医師の表情は「この病気にかかる人はたいていそうなんです。困った事に。」と言っているような気がした。
9月17日
イレギュラーの長時間シフト早朝バイト完了。泥のように疲れたとはこの事ね。そのまま桐箱屋さんに注文した作品の箱を取りに行く。
桐箱屋さんは最高に仕事がキレイでものすごく親切。
都合の良いときおいでと、朝6時に対応してくださったのだ。とっても感謝!!!
作品を仕上げていると片目の不都合がたくさん露呈した。
鍛接や荒削りでは気にならなかったのだが、鏡面仕上げには両眼じゃないと小傷の発見が難しいみたい。
いつもの何倍も苦労した。でもちゃんといつものクオリティーで 9月19日無事納品を終えましたとさ。
ガンバッタ!!!