先日両親が、久しぶりに遊びに来てくれた。
母が、頑張って作ってくれた 煮物やらなんやらを た~くさん持って(*^o^)乂(^-^*)
この歳になると親の大切さを、しみじみ感じる☆
心配ばっかりかけてんだけどね。
ありがとうございます!!
でも今日の話しは、親じゃないんだけどね。
両親が来てる時に、小さな頃の算数、数学の成績の話しになった。
私は小さな頃から、数字が大嫌いでいつも大いに悩まされてた。
その頃を思いだし
「あれは、できないんじゃないし、バカじゃないんだよ。
今だからわかるんだけどさ、飲み込みが遅いから、
公式一つ覚え、使いこなすのに人より時間がかかるんだよ、
理解できないうちに次の公式!! 理解して体得しまえばちゃんとできるはずだよ。
でも、学校教育ってそうゆう物じゃないし...」
とつぶやいてた。
すると、母が意外な事を言い出した。
「そうなのね!? Ⅰ先生が同じ事を言ってたわ!!」
Ⅰ先生とは、私が小さい頃 通っていた、音楽院の院長先生だ。
Ⅰ先生は、リトミックを教えてくださってた。
リトミックでは、先生のひくピアノに合わせて、手や足で別々なリズムを刻む。
なんともややこしい。
同時にいくつもの動作をする、というのは瞬時に理解する能力が 著しく低い私には完全に無理だった。
俊敏な子達が、サクサクこなすのを横目にまねっこしてた。
でも、なぜか、私からやめるとは言い出さなかった。何年も続け カリキュラムが終了するまで通い続けた。
10人以上いたクラスは最後3人くらいまで減ってた。
確かに苦痛だったが、人生において、『途中で投げ出すな!!』
ということを 最初に体得し
それが、今の私の長所であり、最大の財産である。
古屋家は裕福じゃなかったし、3兄妹が居たから月謝も大変だっただろうに、
両親は芽が出る見込みもない私を何年も通わせた。
それが、ず~っと不思議だった。
母は続けて言った。
「教室をやめさせて、あなたを楽にさせようと思って、Ⅰ先生に相談に行くといつも、
Ⅰ先生が『菜々はできないんじゃないんだよ、理解するのに時間がかかるんだよ。
理解してしまえばできるんだよ。
だから本人が言い出さないならやめさせてしまってはいけない。』って言ってたの...。」
びっくりした!!
Ⅰ先生はそこまで私を見ていてくれたのか!!
続けさせたのは、私を尊重したのか、Ⅰ先生は私に音楽を教えようとしただけでなく
子供の長所を見出し、それを本人に体得させていたのだ。
私が、最近ようやく自分は 教育システムの早さについていけなかった人間だなぁ。
と理解したのに、Ⅰ先生は最初から理解した上で私に関わってくれたのだ。
すごく嬉しかった。Ⅰ先生と両親の交流は今でも続いている。
時折話題にのぼり、その人柄と洞察力に尊敬を感じていた。
また、昨年個展にも来てくださり、直接ゆっくりお話ができたので、
Ⅰ先生と奥様が私の中で再認識されつつあった。
しかし、過去にⅠ先生に対する反発やトラウマがあったのは悲しい事実であり、
同時に 解消されていたわけではなかった。
しかし、今回の母の言葉で、
両親、Ⅰ先生ご夫妻の 過去の行動の意味すべてが 結びつくのを感じた。
今までの不信感が きちんと理由づけされ、収まるべき場所に帰っていった。
理解できた事、そして小さな私という人間をきちんと見つめてくれていたⅠ先生に心より感謝したい。