秋芳洞とガントレット。
早くも、今年の目標達成 v(^-^)v
山口県美弥市秋吉台国定公園にあります《秋芳洞》を訪れることが目標でした。
2014年6月6日にして早くも達成!!
小さなころから聞いていた《ガンドレットの叔父さん》という名前。
昨年末ひょんな事から、その《ガンドレットの叔父さん》の父
《エドワード・ガンドレット》が《秋芳洞》を最初に学術調査をし、世界に学会で紹介した人であったと知った。 《オルガンの文化史 赤井 励 青弓社より撮影》
それまでも、《秋芳洞》は地底好きな 私には憧れの場所だったが、その事実を知りなんとしても訪れなくてはならない場所に変化した。 そして ビックリした私は母に聞いた。
「ガンドレットって何者?」
「宣教師でもあったし、パイプオルガン奏者で、調律みたいこともしてたみたいしパイプオルガン作っちゃってたみたいし、地質学者でも 言語学者でも あったそうよ。
童謡で有名な《山田耕筰》に音楽の手ほどきをしたのも ガンドレットだったそうだし...。」
もはや、母の言葉の意味がわからん。 なぜ《山田耕筰》が登場するの?
もう少し噛み砕いて説明してくれた。
「エドワードと《山田恒子》は日本最初の正式な国際結婚で、恒子さんは《山田耕筰》お姉さん。耕筰は、エドワードの影響を大きく受けたそうよ。」
《山田恒子》についても語り出すときりがないので ここではやめましょう。
どっちにしても☆ チンプンカンプンですが p(´⌒`q)
ちなみに、ガンドレットというのは私達一族の方言みたいなもんで、本来は《ガントレット》と濁らないようだ。
さてここで、 軽く整理しておきましょう。こんな感じ。
《ガンドレットの叔父さん》と呼ばれる方は、私の母方の祖父の姉の旦那様で《オーエン・ガントレット》。
言語学者だったそうだ。
《秋芳洞》の発見者はオーエンの父の、エドワード・ガントレット。
どっちにしても、私とは血縁は無い。それに遠すぎて親戚とも言えないだろう。
でも、小さなころから慣れ親しんだ名前《ガンドレット》に呼ばれている《気》がした。
だから2014年の目標だった。
偶然にも山口県へ行きが決まった時その《気》は《気のせい》ではなかったと確信した。
でも、なぜ山口県に来ることになったのかは また後日に。
6月6日
所用が終わり、新山口駅に降りレンタカーを借りる。 秋芳洞に着いたのは15:30頃だった。入り口で 最終時間を聞いておく。
じっくり眺めて 写真撮ると人の倍は時間かかる。
デカい。
こんなデカい鍾乳洞見たこと無い気がする。
あまりにもデカくて ここには地上と同じような生命の営みが行われているように感じる。
もちろん地底には 地底の生き物は当然いるのだが...
どう説明したらよいか....
いままで見て来た 鍾乳洞は細く長く通り抜ける《道》の印象。
ココはそうではない。《場》と呼べる滞在したり暮らしたりできる広さがある。
1908年頃であろうか、エドワード・ガントレットは秋芳洞を学術調査をしていたようだ。
当時、生きては帰れない「地獄の穴」と呼ばれた秋芳洞を探検し 地上に戻るとすぐに
「ジゴクカラブジモドツタ」という電報を恒子に送っていたそうだ。
現在、秋芳洞の入り口付近には郵便局があるけど、当時はどこから送ったのかなぁ。
彼が見たココはどんなだったのだろう。冒険コース300円か...
財布をのぞくと千円札 (-o-;) 係員居ないし (>_<)
あとで チケット売り場で払えばいいや 入ってしまえ。冒険コースは入り口ホール見下ろすように上へ登る。
私はどんなに整備されてる 観光鍾乳洞でも 小さなライトを持って行く。ライトがあって正解だった。
冒険コースには 最低限以下のライトしか設置されてない。
履いていたスニーカーの靴底がよく滑るし (>_<) ライトがなかったら滑落してたかも (笑)
一般コースを 上に登るだけのような感じであるから、300円は少し高い気もするが、スリルは楽しめる。
さて一般コースにもどる。 《長渕》
この広さビックリです。 右端に微かに歩道の柵をご覧になれるだろう。続いて最も見たかった《100枚皿》想像通りに素晴らしいのだが、
こんなにすぐ出現してしまった事が ちょっと寂しくもある。
そうこうしているうちに人が減ってきた。時計は16時半ば。
まだまだ時間ある。 気楽に堪能し、写真を撮り続ける。《黄金柱》直径4メートル高さ15メートルだそうだ。
黄金柱を撮影してる時一人の男性とすれ違った。
男性は黄金柱でUターンしてお帰りになるようす。マジですか!?ここで初めて時間が心配になった。
私は更に黒谷支洞に入る。 《石灰花の滝》 《巌窟王》
さほど大きな物では無いが 巌窟王と呼ぶにふさわしい威厳がある。
この時私は この巨大な洞内に「巌窟王」と自分しか居ないと認識した。
「あれ?? 入る人居ないと早仕舞いしそうだよね? 係員の方はさっき「6時頃までです」って言ってた《頃》って早仕舞いを意味してるのかも。」
孤独の怖さも場所に対する怖さもないけれど、締め切られるのは怖い (^w^)
照明が行き届き、素晴らしく整備された観光ルートを小走りで戻る。1キロ程だからせいぜい15分程だったろう。
私が駆け抜けた1キロを エドワード・ガントレットはどれくらい時間かけて進んだのだろう?
暗闇を行きのロープを頼りにゆっくりゆっくり 巻き戻していったのだろうか?
彼が歩いた足元は どんな状態だったのだろうか?
でもまわりに観光客が居ないという事は 少しその頃に近づいている気がした。
「ガントレットありがとう!!
あなたの見た世界は 今も受け継がれていますよ。
あなたの見た日本もまだあります。3.11という辛い事がありました。でもまだ私達生きてます。
地質学者のあなたは 3.11をどう分析するのですか?
心で呟きながらパカパカ走った。きっと彼の魂は《ジゴク》には居ないだろうけど。ただいま。
よい子は洞内走っちゃダメよ!!滑るからね!!
チケット売り場に戻ってみたら 係員はヒマそうにこちらを覗き込んでおり、申し訳ない。
「ガントレットの碑はどこにあるんですか?」と聞いてみたが若い係員は知らない様子。
博物館の方かもしれません。でもこの時間では閉まってます。
まぁまた来よう。
「ありがとうございました。」
と後にする。
しばらく歩いてから「あっ300円!!!」
今更戻って事情説明してもキョトンとされるだろうな。
やっぱりまた来るよ。ちゃんと来ます。ポストに300円入れます!!!
P.S 三脚忘れちゃったから写真ブレブレですみません。
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