暑い。駐車場にテントをはったので、
アスファルトが日中の太陽の熱をしっかり吸い込んでいて
床暖房状態。寝苦しい。
夏旅3日目。
午前2時半起床。尾瀬へ~!!
旅最終日にして、最大の難関尾瀬!!
4時過ぎ戸倉の尾瀬第一駐車場に到着。
ここからはマイカー規制。バス等で鳩待峠を目指す。
私が乗り込んだ乗り合いタクシーは、その日最初の車だった。
しばらく走ると、鳩待峠の手前にゲートがあって、 それが5時にならないと開かない、
乗り合いタクシーやら バスやらが ゲート前に何台も並んで開門を待つ。
どの車もお客様乗せてるから 当然アイドリング。
「環境問題が叫ばれてる尾瀬でこりゃないよね~。」
という声が車内からも聞こえてきた。
アイドリングすること20分。
秒読みの律義さで開門!!
鳩待峠着。
尾瀬を歩く
朝日の尾瀬、気持ちいいね。
木道快適。サンショウウオもたくさんいる。サンショウウオって泳ぐの意外と下手ね。
さてきりあげますか!!
なぜなら尾瀬の目的は湿原じゃなくて、
至仏山登山。あの山だ。てっぺん雲に隠れてるし、樹無いし!!
小学校低学年までは、多い時は月1回くらい登山に連行されてた私。
好きじゃなかった。
兄や姉がスルリと降りれる段差が 身体の小さい私には、すごく大きくて。
泣きながら両親に引っ張られてた。
そんな月1登山も恐怖のプチ遭難してから途絶えた。
一番最近の登山は、4年位前の会津磐梯山。
湿原を背に至仏山登山口へ。
爆笑(≧∇≦)いっきなりの急勾配!!
至仏山、キツいね。
たしかにガイドブックには《中級者》って書いてあった。
やっぱり登山嫌い!!
と確認しちゃう。それでもなぜ尾瀬まで来て、木道を選ばず、
至仏山を選んだかというと、これ。
尾瀬を見渡したかった。
延々と続く急勾配で足が上がらない。
途中途中で木道というか木階段が整備されてるが、
その段差でさえ疲れた足にはキツい。
たしか頂上まで3時間半と書いてあったよね!! 行けるのか?おれ!?
辛いのは登ってる皆さんも一緒で、
キツいね~とか言いながら
花の名前を教えてくれたりする。
78歳って方も居た(゜∀゜;ノ)ノ
いくら登っても道標は《至仏山→》だけ。
何度も 「今登っとるわい!! 頂上までの距離を書け!!」 と看板にツッコミを入れてしまう。
結局「人の声がしますね~頂上ですかね~」といってたら突然本当に頂上だった。標高2280メートル。鳩待ち峠が1590メートル。たった690メートルなのかぁ。
2時間半でした(^_^)v
おにぎり解禁!!
自然の中で食べる食べ物ではなんといってもおにぎりが一番好き。
日本人だから出会えた食文化だね。
日本人であることを幸せに感じる瞬間。頂上の端っこでおにぎり食べてて霧が一瞬晴れたら絶壁だった。
た~っぷり休憩して再び歩き始める。
山頂からしばらく岩がゴロゴロ。
なんだろ。
昨日も横手山展望台からたくさんの嶺々を望んだし、
山しか見えない景色や、見渡す限り樹という景色は車の旅でもちょくちょくあるが、
そうゆうのとはまるで違う。
緊張感というか、なんというか...。
1歩1歩、歩いて来たから心理的な物もあるかもしれない。
うまく言い表せないけど、まるで違う空気感と絶妙な距離感があった。
下りもきつかったけど、あの上りに比べればマシね。
意外に面白かったのが、人間。
いろんな人間模様が見れた。
兄+妹2人の家族も居て、小さな頃の両親の頑張りを見た気がした。
登山なんて大キライだけど
多分また行ってしまうだろう。
車では味わえない自然の威風を敬うために。
廃車勧告の愛車を労る旅でした。
でも帰ってきてから友人兼整備士に「そろそろ平地のみにしなさい」と言われた(^w^)
せめて、あと1年半保ってくれ!!
なんかたいしてかっこいい車じゃないのに、かわいくてたまらんのだよね。